山屋

年末年始にかけて、「神々の山嶺(いただき)」という本を読みました。


この本を読むまで、恥ずかしながら「山屋」という
言葉を知りませんでした。


単純に山に登る人、登山家という意味のようですが、
ちょっと自嘲的な意味合いも含んでいる、
と書いているものもネットで見かけたので、
「不動産屋」とニュアンスが近いのかも知れません。


山屋の世界はスゴイですね。
フィクションとはいえ、ある程度現実に即した内容だと思うので、
この小説のような生き方をしている人がいるんでしょうね。


それが職業として成立しているのならまだしも、
山に行くために仕事をし、山に行くときは仕事を辞めていく、
ということを繰り返している人もいるようです。


"そこに山があるから登る"んではなく、
"自分が生きているから登るんだ"みたいなセリフがありました。


私も10代の頃、父親に連れられて、そこそこ高い山に登ったことがありますが、
ハイキングの延長のような感じで行ってしまったので、
しんどさばっかりで、"その世界"を感じることが出来ませんでした。


小説に出てくるのは、エベレストが舞台なので、
登る最中の、寒さや風そして恐怖などの描写が生々しくて、
知らない素人が想像しても恐ろしかったです。
正に、"何でそんなことするの?"でした。


世界最高峰でなくても、
日本の山で人が亡くなるニュースをたまに見かけますから、
山屋の人たちは、その危険を承知で挑んでいるのですよね。


山屋じゃない人間にはわからないものがそこにはあるんでしょう。


生きて帰ると、また行ってしまう。
いつを最後の山にするのだろう???


私は山屋にはなれません。



岡山市の不動産は有限会社バルプラン