次なるステージへ

バルプランを立ち上げて、丸9年が過ぎました。


まぁ色んなことがありました。


過ぎた時間なりのことがあったと言ってしまえばそれまでなのですが、
同じくらいの時間を過ごしてきた"勤めていた"時代とは違い、
良くも悪しくも濃い時間だったように思います。


「何もかも自分で決めて自分で責任を取る」という、
独立したのだから至極当たり前のことを、
どれだけ甘く認識していたかを思い知らされ、
その厳しさ難しさを学んだ9年間でした。


自分の力のなさや未熟さを痛感し、
一人では何も出来ないことも、よーく身にしみこみました。


沢山の方々に助けられ支えられてきました、
本当にありがとうございました。


紆余曲折ありながら、
ここまで続けてこられたことに感謝いたします。


そして、今年はついに10年の節目を迎える年になりました。
始めた頃は10年先なんて全く見えていませんでしたし、
予想もつきませんでした。


「10年後の目標をたてよう!」
なんていうフレーズは、10年前はよく分かっていなかったと思います。
でも今は、その意味とその価値が何となく分かるようになりました。


10年先を見据えているかどうかで、
この1ヶ月、この1年の過ごし方が違ってくるんだと思います。
今はそれが感覚的にわかるようになりました。


バルプランは今年2013年を挑戦の年として、
次なる10年の新たなステージへ向かってがんばっていこうと思います。


これからもどうぞよろしくお願いいたします。


(イシイ)



岡山市の不動産は有限会社バルプラン

フェイスブック恐るべし

最近改めてそう思います。
たぶんフェイスブックに日々向かっている人なら
誰もが感じていることじゃないでしょうか。


去年のはじめ頃は5億人くらいだった利用者が、
今や倍の"10億人"ともいわれていますよね。


にわかに信じがたい話ですが、
いやあり得るわ、と思ってしまうほどその拡がりを実感できます。


最近の友達の拡がりは、"ハンパない"です。
ちょっと怖いくらいです。


10年、いや20年近くも会ってないような人たちが、
<友達かも>と表示され、
「うわぁ〜懐かしい〜」と"友達"になる。
そうすると、その友達の友達にまた懐かしい友達がいる。


全部をたどっていって、プチプチと"友達申請"していくと、
あっという間に何十人、何百人と拡がっていくことでしょう。


さらに恐ろしいのは、
会ってもないのに、妙に普通に会話したりする。
お互いの写真を見て、「変わってないね〜」とか言い合ってる。


久しぶりに"友達"になった、かつての友達が、
マメに日々の出来事を書き込む人だったら、その人の日常がかいま見られて、
「へぇ〜こんな生活してるんだ」
「こんな人だったんだ」
みたいに会ってもないのに、新たな一面を見たりする。


何だろう、この感覚は?
携帯電話を使い始めたときの感覚?
インターネットを使い始めたときの感覚?
どれも違う気がします。


また新しい時代の感覚なのでしょうか。
この不思議な感覚にもいずれ慣れていくんでしょうが、
どうしてもアナログな感覚を忘れずにいたいと思っていまいます。


懐かしい友達とも、
面と向かって声を聞きながら話したい、
肩をたたき合いながら、酒を飲み交わしたい。
結局そこか、と我ながら単純な人間です。。。


とはいえ、フェイスブックの勢いは止まらないでしょうから、
これを有効に活用しない手はないわけで、
時代に遅れないようについていこうと思います。


(イシイ)



岡山市の不動産は有限会社バルプラン

エリアリノベーション

毎日の仕事の中で、様々な土地や建物に出会いますが、
その対象物件のまわりにも必要以上に目がいってしまいます。


本来なら、周囲の状況や境界の状況を確認すればよいだけなのに、
「おっ、隣のこの建物は古いけどリノベーションしたらおもしろそう、
一緒に開発できたら、お互いにこんなメリットがでるのになあ。」
とついつい勝手に妄想を膨らませてしまいます。


その物件だけを見て、余計なことを考えなければ、
もっと商売上手になれたのかもしれません。。。


でもどうしようもないです。性格ですし、病気みたいなものです。
自分の仕事の究極の目的が"まちづくり"だと思っていますので、
この仕事でどうしたらまちがよくなるだろう、まちが元気になるだろう、
と考えないわけにはいかないのです。


一件一件のリノベーションはもちろん大切ですが、
それが地域に波及していくような「エリアリノベーション」を
やっていきたいと思っています。


先日の日経新聞に「深化する都市開発」という記事があり、
東京や大阪の最新の再開発が紹介されていました。


グローバルな競争力が問われる都心部では、
都市開発の"深化"が問われている、という趣旨のもので、
再開発という従来の表現が使われていますが、
新しい発想により都市の魅力を向上させるという、
大規模版エリアリノベーションが行われているのだと感じました。


また、その記事で紹介されている事業者でもある、森ビルの歴史を
紹介した本を最近読みました。


出来上がるものが華やかですが、再開発を成し遂げてきた、
強い意志とその企業努力に感銘しました。


地域に根ざし長い時間をかけてプロジェクトを実現し、
まちのリノベーションに貢献してきたことは、
個々の事業には賛否あるのかもしれませんが、
その功績は歴史的に評価されるものだと思います。


こういうことをやる企業なり人なりがいるかいないかは、
実は都市にとって大きな問題のような気がします。


東京と岡山のような地方都市とでは、事業のあり方は異なるでしょうが、
エリアリノベーションが必要なことは間違いないです。


岡山でも特に中心部は、老朽化した建物や空き家や空き地が
あちこちに見られます。


どこをどうリノベーションしていけばよいか、
答えは一つではないですし、タイミングで変わってきます。


いずれにしても、まちの未来を考えると、
何らかの仕掛けが必要です。


どんなに小さくても、きっかけとなるリノベーションを仕掛け、
それが周囲に拡がっていくような動きを
地道に続けていくしかないのではないでしょうか。


今岡山のとある場所で、そういった企画をはじめています。
地主さんに提案が受け入れてもらえるか分かりませんが、
うまくいけば、その周辺にアメーバのように広げていって、
エリアをリノベーションしていきたいと思っています。


不動産屋が変われば、まちが変わる。
このモットーを胸にがんばっていきます。



(イシイ)



岡山市の不動産は有限会社バルプラン

日本人の矜持

終わってしまいましたね、ロンドンオリンピック
感動感激の連続で、ほんとに楽しませてもらいました。


メダルを取った選手はもちろんですが、悔しい思いをした選手にも
皆さんに「ありがとう」と「お疲れさま」と言いたいです。


各地への凱旋のニュースが流れまくってますし、
来週の月曜日は東京でパレードもあるようですから、
まだしばらく興奮の余韻が続きそうですね。


毎回オリンピックでいろんなことを考えさせられますが、
このロンドンオリンピックでは、
「日本人の矜持」なるものを強く思いました。


期間中、さまざまな競技を通じて、
チームジャパン」なる"絆"や"連帯感"を感じたことが
その大きな要因だと思います。


それは、3.11以降に日本人の中に生まれた、
"国を想う気持ち"や"励まし合う気持ち"みたいなものが
働いているのだと私は信じています。


国民全員が「艱難を共にした仲間」となって、
絆が深まった結果がもたらした今回の成績だと思うのです。


こうして書くと、大げさに聞こえてしまいますが、
そんなことを感じずにいられない何かがありました。


勝っても負けても拍手を送りたくなる、
そんな「誇れる日本人」を見ることができた大会でした。


日本人の矜持。いい響きです。
これを胸に、明日もがんばろう。


(イシイ)




岡山市の不動産は有限会社バルプラン

地元の利

私は、物心ついてから何度も引越しをしています。
小学校は3校・中学校は2校行ってます。


だから、私には生まれ育った場所というものがありません。
転校していたころは何とも思ってませんでしたが、
少し大人になってから、何となく寂しさを感じたものです。


でも今は、ここ岡山が私の"地元"になっています。
中2から高校の5年間と、岡山に戻ってからとを合わせて、
人生の半分ほどは岡山で過ごしていることになりますし、
息子がここで生まれ育っていることも大きな要因です。


どこであれ、そこで生活したり仕事をしたりしていると、
好むと好まざるとに関わらず、その場所との繋がりが出来てくるものです。
その時間が10年単位になってくれば、なおさらです。


20年近く過ごしている岡山が"地元"になっているのは、
ある意味当たり前かもしれませんが、
自分でそう思えるのはありがたいことだと思います。


長く過ごした場所が、
必ずその人にとって"地元"になるとは限らないですからね。



岡山にいて地元の利を一番感じるのは、
同級生や同窓生がたくさんいることです。


幸いにも中学と高校を同じここ岡山で卒業できたことは、
私の人生の大きな収穫だったようです。


独立して自分で仕事をするようになってからは、
年を追うごとに、その価値が増してくる感じがします。


もちろん、どの学校かどうかは人の価値に関係ないですから、
同窓でなくても尊敬できて親しくお付き合いしている人も沢山います。


でも、同級同窓の人とのあの独特の連帯感は何とも言えません。
それだけで、"皆まで言わんでも分かる"ような気がしてしまうのです。


先日も地元の銀行へ勤める同級生がふらっと尋ねてきて、
久しぶりに話しましたが、直接仕事をしたことは一度もないのですが、
お互いに、「ほな、何かいい話があったら・・・」みたいになりました。


あ・うんってやつですか。
相手を探りながら話をする必要がないのです。


私が勝手に思ってるだけで、いい話なんか一生ないかもしれないのですが、
それでいいんです。
そんなやつが身近にいるだけで、うれしいものです。



若い頃は、同窓会とかあまり行こうと思いませんでしたし、
そんなになかったと思うのですが、
最近は、ちょっとした集まりも含めて同窓会が増えてきて、
卒業以来に再会する同級生も多いです。


同窓会が増えてくるのは、年をとった証拠なのかもしれませんが、
それが気にならなくなったので、間違いないですね。


これから再会したり付き合っていく同級同窓生に、
こいつと同級生でよかった、と言われるような人物になりたいものです。



(イシイ)




岡山市の不動産は有限会社バルプラン

礼賛シリーズ「羽生善治」


まずもって、名前とその字面がカッコいい。
悔しいけれど、これだけはまねできないので、
うらやましいです。


ずーーっと、ことある度に活躍を耳にする人です。
つい最近も、通算タイトル戦獲得数で大山名人を抜いて
歴代1位になったというニュースがありました。


15歳でプロになり、19歳で初タイトルを獲得して以来、
20年以上もトップに君臨し続けているわけですよね。


自分が学生で、のほほんと過ごしている頃から、
この人の活躍は気になって、うれしくなります。
恐れ多いですが、刺激を受けてきました。


単に1970年生まれの同い年、というだけで、
将棋が好きだったり詳しかったりするわけではないのですが。
なぜか気になる存在です。


最近は頭に白いものが目立つようになっておられますが、
基本的にはデビューしたときからほとんどイメージが変わってないですよね。


眼鏡にぼさっとした寝癖頭。
勝負の時の眼差しはクールで厳しい。


たまにテレビで見かける姿は、
決しておごらず、丁寧でやさしい雰囲気。


カッコつけてないところがカッコいい。
凡人には醸し出せないものがあります。


きっとこれからも、世間をあっと言わせる偉業を達成されるんでしょうね。


同い年の偉人として応援していきたいです。



(イシイ)




岡山市の不動産は有限会社バルプラン

「1Q84」

村上春樹さんの「1Q84」を読みました。


3年前にあれだけブームになったのがやっと理解できました。
分厚いのが3冊もある長編ですが、すっかり引き込まれて、
私としてはかなり早く読み終えました。


当初は1と2だけが発刊され、1年後に3が発刊されたようで、
1と2だけ読んだ人は、謎を残したまま物語が終わって、
すっきりせずに1年間過ごしたのではないでしょうか。


2人の主人公「天吾」と「青豆」の2つの物語が同時に進んでいき、
その話が「1Q84」の世界で絡み合っていく・・・。


どこにでもありそうな日常的な風景の中で、
非日常的な出来事が次々展開されていく・・・。


頭の中でどんどんイメージが膨らんでいくのがわかります。
しかも膨らむのが均等ではなく、いろんな方向にいろんな形で。


天吾の背の高さはどれくらいだろう、
青豆はどんな顔をしているのだろう、
ふかえりは芸能人に例えると誰だろう、
そんなミーハーな想像も多いのですが。。。


そこら辺にいそうなキャラクターや、マダムやタマル、牛河のような、
あまり身近にはいそうにないキャラクターが入り交じっていることで、
より想像力がかき立てられたのだと思います。


どっぷり"春樹ワールド"に浸からせてもらいました。


それにしても、春樹さんの物語そのものの想像力はさることながら、
文中の、特に比喩の表現はすごいです。


「その声は冷蔵庫に長いあいだ入れっ放しにしておいた
  金属製のものさしのようにどこまでも硬く冷ややかだった。」
「厳しい夜間の単独飛行を終えた飛行士のように、いかにも寡黙に滑り台を降りた。」
「長い貨物列車が鉄橋を渡り切ることができるくらいの時間」


金属製のさしをもっている人も少ないでしょうし、
ましてや、それを冷蔵庫の長い間いれた状態を
経験したことがある人なんているんでしょうか!?


語彙の乏しい人間には一生書けない表現です。


また、この本を読んでいる時に、ちょうどオウムの逃亡犯が
続けて捕まり、教祖の映像なども流れたりしたので、
物語中の人物と重なって見えて、憂鬱な気持ちになりました。


オウムを取材していた春樹さんが、この小説で伝えようとしたことは何だったのか、
逃亡犯逮捕のニュースを見ながらとても考えさせられました。


震災と原発事故後の春樹さんのスピーチには心を打たれました。
春樹さんの新しい作品がどんなものになるのか楽しみです。



(イシイ)




岡山市の不動産は有限会社バルプラン