早とちりは禁物です
住宅ローン減税の話です。
世の中が景気の悪い話ばかりなので、
お上が打ち出している政策も気になります。
昨年暮れに出された税制改正案によると、
昨年で終わる予定だった、住宅ローン減税が延長され、
しかもこれまでで一番手厚い減税枠が見込まれています。
"10年間で最高500万円の減税、長期優良住宅だと600万円に・・・"
ほとんどの報道で、こういった伝え方がなされているように思いますが、
実はこれがクセモノです。
数字に踊らされないように注意しましょう。
この数字は、
ローン残高が将来10年間ずっと5000万円以上ある場合のものなのです。
(詳しくは→http://www.mof.go.jp/genan21/zei001a.htm#01)
この手の話はよくよく理解しないと、
「年間50万円も税金が安くなるのか。」
みたいに早とちりしてしまう恐れが大きいのです。
現実には5000万円ものローンを組む人なんて
そんなにいないですよね。
ローン残高に応じて減税額が変わるわけですから、
みんなが500万円の減税になるのではありません。
ただ減税措置が延長されることは、
家を建てる人にとってはありがたい話ですし、
私たち不動産屋にとっても影響の大きい話ですから、
早く正式に決まってほしいものです。