200年住宅の前に
福田総理が所信表明で掲げた政策「200年住宅」については
以前書きましたが、要は住宅の長寿命化を促進しようとするものです。
鳴り物入りで始まったのですが、いきなりつまずいているようです。
今年度の改正で決まるはずだった
「住宅の長寿命化(200年住宅)促進税制」は暫定税率のドタバタで
宙に浮いてしまっており、今後どうなるかわからない状況です。
ひょっとしたら中納言の住宅にも適用されるかも知れないので、
早く実現してもらいたいものです。
新たな政策を打ち出す前に、改善してほしいものが、
既存の住宅に関する税金制度の中にありました。
登録免許税(国税)と不動産取得税(県税)には
住宅を取得した時の軽減制度がありますが、
その中の中古住宅を取得した場合の適用要件は
どうしても納得できるものではありません。
なぜなら、それぞれに築年数の制限があって、
築20年(※木造の場合)を超えるもの・昭和50年以前に建てられてものは、
軽減制度の対象から外れてしまうからです。
もちろん、このことだけが原因ではありませんが、
これでは古い住宅は解体してしまえ、となってしまうのも無理ありません。
逆に、古い住宅に手を入れて住み続ける人に対しては
手厚い優遇措置をとってもらいたいくらいです。
福田さんはそれどころではないかも知れませんが、
ぜひそんな細かいところにもメスを入れていってもらいたいものです。
住宅の長寿命化は地球温暖化対策なのですから。