200年住宅

福田首相所信表明演説で打ち出した政策です。
200年という数字に特別に意味があるわけではなく、
「長持ちする住宅をつくろう!」ということのようです。


福田さんが首相になる前に、
住宅土地調査会というところの会長をされていたようで、
その会が、「200年住宅ビジョン」という政策提言をしていたことが
背景にあるようです。


どれくらい気合いを入れているのかはわかりませんが、
このような政策が総理大臣から打ち出されたことは、
この国にとってとても有益なことだと思いますし、
個人的に非常に期待しています。


住宅の寿命が短いために、国民の経済的負担や環境への負担が
大きくなっていることは、ずーっと言われ続けていますが、
何も変わらないまま何十年も経っているような気がします。


2003年の新聞記事にこんなことがありました。


「衣食足りた日本人がいまだに渇望しているもの。それは豊かな住空間と
美しい街並みではないか。質の高い住宅の整備は、成熟し損ねた
日本に残された最後の内なるフロンティアだ。」


「住宅寿命を欧米並みの百年に延ばせれば、三十年ごとに各世代がローンを
背負って家を建て替える必要がなくなり、消費への余裕は格段に高まる。
資産価値の目減りも少なくなり、家計のバランスシートは改善する。」


「百年住宅を整備すると建て替え需要は減る。だが国内総生産の六割を
占める個人消費を解き放つ効果はその穴を埋めて余りある。広い住宅は
家具などの関連需要も喚起するはずだ。」


日経新聞 2003.7.7)


200年住宅の具体的な施策も出てきています。
↓ ↓ ↓
http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2007/seisaku-007.html


自分も家を建てる真っ最中だけに、リアルな問題ですから、
今後の動向を注意深く見守っていこうと思っています。