"区分所有"再考



中納言町に住もう。の企画では、区分所有建物をつくり、
土地は、敷地利用権のついた所有権をもつことになります。



難しい言葉なのでわかりづらいのですが、1棟の建物に入居する
複数世帯が部屋ごとに所有する「マンション」と同じ、区分所有法に
基づく権利形態になります。

この「区分所有法」は、
上にも横にも住宅が並んだ、「マンション」を流通しやすく、
管理しやすくするための法律だと理解していいと思います。



中納言町に住もう。の企画のように戸建てを並べたような区分所有建物は、
事例が少ないためにイメージしづらいかもしれませんが、
マンションの「○○号室」と同じ考え方になります。そのため、
マンションと同様、一軒ごとに権利が登記されるので、売買が可能に
なるのです。

売買が可能なことも重要なポイントですが、
区分所有の最大の特徴は、土地利用の権利ではないかと思います。



例えば、300坪の土地に6人で区分所有建物を建てて、
それぞれ土地の持ち分が50坪だとします。



もちろんいろんな計画ができますが、
「35坪くらいの家を建てて、各戸並列2台の駐車場と来客用の駐車場をとって、
さらにみんなが使える広場をつくる」
くらいのことは、無理なく実現できるでしょう。



50坪単体の土地に家を建てた時とは明らかに違う生活環境がつくれます。
50坪の持ち分で300坪の土地を利用できるのです。



人気のある地域には、なかなかいい条件の土地は出てきません。
ただ、この区分所有による開発の観点でみると、
可能性はぐっと広がってくるのです。



ここは、価値観が分かれるところなので、
一概にどちらがいいといえるわけではないのですが、
「いい場所に住まいを持つ」チャンスを拡げる手法の
一つであることに間違いはないと思います。