不動産ファンドがまちを襲う!?


先月、地価公示が発表された直後くらいに、
不動産投資信託が地価を動かしている」という趣旨の記事が、
日経新聞に出ていました。


その時点で、不動産投資信託が参入していない地方の県が10ほどあり、
それらの県は、軒並み地価の下落率が上昇しているということでした。
要するに、中央で集められたファンドの資金が地方に次々投資されてきていて、
その動きが地方の地価をも引き上げてきているようです。


ここ岡山は、まさに引き上げられた県の代表格です。
私の知る限りでは、岡山での
そういったファンドの投資先のほとんどはワンルームマンションです。
一番良い数字、一番良い投資利回りが見込めるからです。


まちを走っていると、あれもか?これもか?、といった感じです。
ただでさえ、ワンルームのアパートなんかは空室が多いというのに・・・



正直怖いと思います。
地方にお金が投資されることは、悪いことではないと思いますが、
その使われ方が、地元や地元のまちづくりにとって有益なものかどうかは
甚だ疑問です。


より良い利回りを求めるだけのお金にまちを支配されてはたまりません。
まちは人が生活の場であり、街並みは文化です。



経済効率だけでは、「美しい国」にはならないはずです。