「しつらえ」「しつらえる」
建築で使う言葉ですが、これもまた趣のある言葉です。
goo辞書を引くと、
しつら・える しつらへる 4 【▽設える】
(動ア下一)[文]ハ下二 しつら・ふ
(1)ある目的のための設備をある場所に設ける。
「広間に―・えられた祭壇」
(2)部屋の内装や設備などを飾りつける。
「王朝風に―・えられた客間」
〔古くは四段に活用し、近代以降下一段に転じた〕
"しつらえの良い部屋"というと
凛とした、流行りに左右されないような、
落ち着きのあるインテリアをイメージします。
仕方のないことですが、
最近は住宅を、安く安く作っていかねばならないことが多いようで、
チラシを見ていても、何となく陳腐な内装のものが目立ちます。
もちろん、お金をかければキリのないものですが、
要は、お金のかけ方の問題だと思うのです。
特に建て売りや売り建ての商品は、
万人に受けようとしているからでしょうが、
外観も内装も、まんべんなく可もなく不可もなく、といった感じです。
メリハリがついていないのです。
なんとなくデザイン、なんちゃってデザイナーズが横行しています。
見極める目を持ちましょう。
自分がかかわる住宅は、
予算が少なくても、どこかにこだわりのある、
しつらえの良い部屋をつくっていきたいと思います。