"家賃並み返済額"の怪
一戸建てやマンションのチラシで、
「今の家賃と比べてください」
「毎月これだけの返済額でマイホームが手に入ります」
といった類の言葉をよく見かけます。
確かにそこには、"えー、こんなに安いの!?"
と思わず言ってしまいたくなるような金額が載っていることが多いです。
しかし、よーく見てみると、すごく小さい字で、
「35年返済、1%3年固定」(もちろんすべてが同じではないですが)
と、申し訳なさそうに、ただし書きのようなものが書かれています。
消費者がこのようなチラシを見て、
"いやー、こんな返済額なら、ほんまに家賃払うのアホらしい"
と、心底考える人は少ないとは思いますが、
中には、ただし書きに目が行かず、一気に夢を描いてしまう
人もいるかもしれません。
短期固定の低い金利で、返済期間を35年の最長で計算すれば、
確かに、その2・3年は家賃並みの返済額で済むかもしれません。
その後、金利が上昇すれば、返済額は当然増えてきます。
しかも、当たり前ですが、住宅を取得すると毎年税金もかかってきます。
保険会社が保険金を支払わないニュースを見たとき、
この話と同じような気持ちを抱きました。
賢い消費者になろう。