安全な家って?

住まいを考えるときに「安全」という性能は外せません。
地震や火災に強い安全な家、防犯に優れた安全な家。

どれもきっちりしておきたい項目ですよね。



しかし、私はいつもこの安全な家を考える時、気になることがあります。

地震や火災への対策は確かに自分の家だけでできますが、

防犯への対策は自分の家だけではなかなか完結しません。

地震や火災よりも、空き巣などのリスクの方が高いと思うのです。



こういったリスクには、家の鍵を二重にする、

というようなことだけでは足りないはずです。

みんなが高い塀に囲われた敷地に、ガチガチに施錠した家を建てて

暮らしていたら、不気味ですよね。



最近、安全な環境を作り出すのに「地域のコミュニティー」が

見直されてきています。



もちろん昔のすがたに戻れるわけではないですが、

やはり向こう三軒両隣くらいはきちんとお付き合いしたいものです。

近所の顔がわかる、家族の状況がわかる、ちゃんと挨拶を交わす。

そういったことが不審者を近寄らせない雰囲気をつくりだすのです。



安全な生活環境は、賑わいある元気な地域づくり、まちづくりから

考えていかなければいけないのです。



安全な家は一日にしてならず、一軒にしてならず。