ご近助さん
震災以降、新聞で目にすることがありましたが、
私たちが災害に備えて、取り組むべき考え方の一つとして
この「近助(きんじょ)」というものがあるようです。
従来から、防災には「自助・共助・公助」ということが
言われてきていましたが、それに新たに付け加えられた
考え方なのでしょう。
共助という言葉とかぶる部分もあるのでしょうが、
より身近な小さい単位での行動が重要だということだと私は理解しています
個人的には、すごくしっくりくる言葉だと思いましたし、
見た目の字面も親しみやすい気がしました。
何か災害があったときは、まさに「遠くの親戚より・・・」です。
向こう三軒両隣のご近所さんたちと協力して助け合うしかないです。
実際、阪神大震災では、倒壊した家屋から助け出された人の80%近くは、
警察や消防ではなく、近所の人たちによって助けられたそうです。
ご近所さんが"ご近助さん"になれば、心強いわけですね。
単身世帯が全世帯の3割を越えたという最近のニュースは
無縁社会のさらなる拡がりを危惧させます。
こんな時代だからこそ、わずらわしさを乗り越えて
あえてこの"ご近助さん"づくりを社会全体で
取り組んでいかなければならないと思います。