コミュニティケア型仮設住宅

特に高齢者の孤独死を防ぐために、
仮設住宅のつくり方を工夫しなくてはいけない、
という趣旨の新聞記事があったことを先月書きました。


やはりそういう動きは広まっているようで、
東京大学の高齢社会総合研究機構というところが
「コミュニティケア型仮設住宅」というものを提案しており、
釜石市で実際に計画が進んでいるそうです。


東京大学の提案内容→http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/shinsai/shinsai.html


報道記事→http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110516-OYT1T01204.htm


基本的には既存の仮設住宅をつかい、
そこへ新たに仕掛けを付け加えたり、配置を工夫したりすることで、
住民が交流しやすい環境をつくりだそうとしているようです。


通常は一様に並んでいて向かい合うことのない住戸の玄関を
あえて向かい合わせて配置し、その間にウッドデッキをはりめぐらせる。


そこは、ちょっとした路地空間のようなものになり、
そこで住民同士が顔を合わせることが増え会話も生まれるのでしょう。


記事には介護施設や託児所を併設すると書かれていますが、
さらには、喫茶店やよろず屋、集会所のような"たまり場"が出来れば、
そこには自然と"コミュニティ"が生まれ、小さな"街"が生まれていくと思います。


煩わしいようでも結局は、町内会や班のような地域コミュニティは
人が生活していく上では必要なのかもしれません。



仮設住宅の建設は喫緊の課題なので、
ゆっくり時間をかけて考えている訳にはいきませんが、
このように、既存のものにちょっと手を加えることなら
すぐにでも取りかかれるはずです。


とても興味深い試みだと思います。





岡山市の不動産は有限会社バルプラン