これがまちづくりなのだ


私が暮らしている中納言町は、江戸時代から続く古い町ですが、
もともとは、上片上町・下片上町・大黒町という三つの町がありました。
(我が「中納言町コーポラティブ住宅」は、上片上町に属しています)
それが昭和40年前半に、行政上の都合で一つの町名にまとめられたそうです。


古い地図を見るとその町名が確認できます。
近所の小橋町や古京町などは昔の名前そのままなので、
何となく悔しい気分になります。


それはさておき、
この地域では、各町内がだんじりを引いて廻る秋祭りがあるのですが、
我が町内会は、この20年くらい子供の減少が原因で、
だんじりを引いて廻るのをやめていたのです。


上片上町はかろうじてだんじりが残っていましたが、
隣の下片上町はすでに何年か前にだんじりを売ってしまっている有り様。


コーポラティブ住宅が出来る前に住んでいた頃から、
何とか復活させたいですね、と町内会長にお願いしていたのですが、
現実、子供が少ないのですぐには実現しませんでした。


それが先週末、20年ぶりに隣の下片上町と合同で、
眠っていただんじりを引っ張り出して、祭りが復活したのです。


まだまだ盛大にとはいかないですが、
だんじりと一緒に眠っていた子供達用のはっぴも引っ張り出して、
こぢんまりと、でもとても楽しく過ごすことができました。


やはり、祭りというのは人をつなぐ力をもっているのでしょう、
普段は見かけない子も集まってきたり、あまり話したことのない
近所の人たちも集まってくれました。


何よりうれしいのは、
この祭り復活のきっかけが、コーポラティブ住宅によって
人が増えたことであり、子供の数が一気に増えたことだということです。


古いまちが、高齢化し空洞化するなかで、
こうした新しい息吹を吹き込めたことは、本当にうれしいことで、
まちの再生、まちの活性化につながると信じています。


とても地道なことで、時間もかかりますが、
土地を扱うもの、家づくりに携わるもの皆んながこういったことを
意識しながら仕事をすれば、まちは変わっていくのに、と改めて思います。


町内会長・元の町内会長、そして町内の皆さん、
本当にありがとうございました。



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