都市再生を止めないで

平成13年5月、小泉元首相を本部長とした、
「都市再生本部」なるものが内閣に設置されました。


少なくとも、そこから5年間ほどは、"都市再生"という言葉が
よく新聞紙上でも踊り、社会のキーワードになっていたように思います。


"稚内から石垣まで"というキャッチコピーを掲げて、
国をあげて日本のまちを元気にしようということでした。


平成14年には「都市再生特別措置法」という法律も施行され、
民間の投資を誘導する道筋をつくったり、「まちづくり交付金」のような、
地方のまちづくり活動に国が直接お金を出したりということが行われました。


それにより、全国で様々な開発が行われ、
市民による多くのまちづくり活動が支援されたはずです。


賛否両論、評価はあろうかと思いますが、
個人的には、そこで実体として物事が動いたことに
一定の評価がされてもいいのでは、と思っています。


机上の空論が多くなりがちな"まちづくり"の世界で、
かたちのある実績を残すことは簡単ではありませんので。



都市再生本部は平成19年10月より、他3本部と合同で
地域活性化統合事務局としてその活動を続けているようですが、
昨今の社会情勢もあってか、決して活発な状況とは思えません。


建築物が100年200年の耐久性を有しているだけに、
都市計画やまちづくりも100年200年先を見越して
手を打っていかねばならないはずです。



この国が世界に誇れる豊かさを手に入れるためには、
世界に誇れる街並みや住環境をつくることが絶対条件だ、
と私は思っています。


小泉さんが首相だった最後のころに、東京日本橋の景観再生のために、
上を走っている高速道路を地中化する検討を進めるよう
都市再生本部に指示した、という記事を読んだのですが、
現在どうなっているのでしょう。。。


選挙がどうあれ、政権がどうあれ、
都市再生を止めないで。




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