Jリーグ百年構想

Jリーグが発足して16年経ちますから、
100年の6分の1ほどの時間が過ぎているわけですが、
この壮大な理念を着実に実現しつつあるといえるのではないでしょうか。


「スポーツで、もっと、幸せな国へ。 」というスローガンを掲げ、
"「地域に根差したスポーツクラブ」を核としたスポーツ文化の振興"を
目指して活動していく、ということです。
(詳しくは→http://www.j-league.or.jp/100year/about/


サッカー自体がこれからやっとプロリーグが始まり、
社会に浸透するかどうかわからなかった時に、
サッカーにこだわらず、この国の文化を全てのスポーツを通じて
高めていこう、という懐の広い構想に、改めて敬意を表したいです。


僕がサッカーに没頭していた時代は、もう四半世紀も前のことですが、
そのころと比べると、あり得ないくらい日本のサッカー文化は進化しました。
4大会連続W杯出場なんて誰があのころ想像できたでしょう。
Jリーグの崇高な理念と努力のたまものだと思います。



Jリーグの構想の素晴らしいのは、"地域と共に"という精神だと
私は常々思っております。


プロ野球と違い、チーム名に企業の名前ではなく、
地域名を入れていることは有名ですし、もはや定着しましたが、
経営の事を考えると、ここまで来るのは大変なことだったと思います。


ファジアーノ岡山の木村社長が、"Jリーグの奇跡"と呼び
目標としているという、J1の「アルビレックス新潟」。
新潟市岡山市とほぼ変わらないまちの規模なのに、
ホームでの試合は、いつも3万人を超えるサポーターが入場しているそうです。
(ちなみに、岡山では三浦カズさんが来たときが最高で1万人超えたくらい)


新潟では地域のスポーツチームとして確立されており、
同じ新潟のバスケットや野球、陸上、スキーなどのクラブチームが
同じ「アルビレックス新潟」という名前で活動しているのです。


そんな状況になったら、地元の人は応援せずには
いられなくなってしまいますよね。うらやましい限りです。


実際、木村さんの話では、
東京に出ていた新潟出身の学生が、アルビレックスを応援するために
地元の企業への就職を希望することが多いそうです。
まさに地域振興です。


木村さんは、サッカーを通じて岡山を盛り上げ、
「OKAYAMA」を世界に発信していくのが目的だ、
といつも言われています。



Jリーグ百年構想が、日本中に広がっていけば、
本当に日本が豊かな国になるような気がします。


がんばれ、ファジアーノ!!
自分もがんばってスタジアムに応援にいかねば・・・