瀬戸内海事典


広島にある「南々社」という出版社が出している本の名前です。
A5版で608ページもあるので、見た目にもごつい本です。


一昨日の晩に、読書会なる会合に参加したのですが、
そのときに紹介されたもので、とてもおもしろそうな本でした。


タイトルからしてそそられてしまいますが、
その表紙の鳥瞰図がすごく感動的だったので、
見ただけで、興味を持たされてしまいました。



一部分のコピーをもらって読んだだけですが、
身近なところの話が多いだけに、"へぇー"の連発でした。


一番は、「瀬戸」の語源が「狭門」(せと)で、両側が迫って門のよ
うになっている場所の意味だということに、"なるほど"です。
岡山の瀬戸町も愛知の瀬戸市も、山に挟まれたまちだから
その名前がついたのだそうです。


奄美大島の瀬戸内町も、瀬戸内海に何か縁があるのかと
思っていましたが、そうではなかったのですね。


他にも、
地中海沿岸の港町と瀬戸内海の港町の景観構造が似ている、とか
瀬戸内っ子は酢が大好き、といった多方面に渡った
興味深い記述がたくさんあります。



この本の理念の柱は、
「瀬戸内海の美しい自然と多様な文化をよく知ろう!」だと思われますが、
確かに近隣の県のことはもちろん自分の県のことも知らないことが多いなぁ、
と痛感します。


身近にあるからよく知らなかった、では言い訳になってしまうので、
歴史も地理も文化もしっかり勉強しなくては・・・
そもそも日々もっと本を読まなくては、と反省しております。