基礎研究は育つのか

2日続けてノーベル賞受賞のニュースがあって、
6年前の田中耕一さんを思い出してしまいました。


あの人は、ほんとに優しくて良さそうな人でしたよね。
フェローという肩書きになったところまでしか知らないですが、
立場も研究費もよくなった中で、今も研究に没頭されているのでしょう。


田中さんは民間人でしたが、
今年受賞された方々も含め、過去受賞された研究者のほとんどは、
大学に籍を置く方々ではないかと思います。


大学でいわゆる基礎研究の分野で働く人の多くは、
その研究費の低さや環境の悪さを嘆いているようです。
今回もテレビで、日本の基礎研究に対する支援が
諸外国と比べてとても低いことが話題になっていました。


なぜこんな事を話題にするかといえば、
親戚に基礎研究を仕事にするものがいて、
いつもその"嘆き"を聞かされているからです。



日本では基礎研究よりも、すぐに商売になる
「製品開発」を重視される傾向があるそうです。
らしいといえば、らしいですが、やはり寂しさを否めません。


その名の通り「基礎」を研究するわけですから、
そこがしっかりしないと、応用も発展もないような気がします。


研究環境がよくなって、世界中から優秀な研究者が
集まるようになったらいいのに、と単純に思います。


この明るいニュースを機に変わっていけばいいのですが、
喉もと過ぎれば・・・にならないことを望みます。