どうなることやら

"ねえねえサツタバ君、
リーマンだのAIGだのが世間を騒がせているけど、
一体どうなってるの?"


「実は僕も困ってるんだ。
だって僕たちはもはや姿を現せないどころか、
キンユーの世界が複雑になって、色んなショウヒンに変身させられて・・・
突き詰めると僕たちの話のはずなのに、別の話のようにも聞こえそうで。」


"そうそう、話がややこしいし、しかも大きすぎて、
ほんとに分かりにくいね。
一瞬自分には関係ない話かと錯覚してしまうけど、
サツタバ君たちは地球規模でつながってるから、
私たちにも無関係ではないんだよね。"


「うん、僕たちは君たちの財布の中から出たら、
今や世界中どこへでも飛んでいけるからね。
しかも、集まる数が多いとすごい力をもてるんだ。
君たち人間もそれを制御しかねるくらいのね。」


"そこが一番心配なんだ。
まるで、ロボットが人間に反乱する話のようで。
どうしたらいいんだろう?"


「それは僕に聞かれても困るよ。君たち次第でしょ。
ただ心配なのは、君たち人間は走り出したら止まらないからねぇ。
どうなることやら。」


"そうだよね・・・
サツタバ君たちを、舐め舐め数えてるくらいが、
ちょうどいいのかもしれないよね。"