現場は楽し

私は、建築現場が好きです。


若かりし頃に現場監督の仕事をしていたからだと思いますが、
どんな現場に行っても、あの独特な雰囲気に
いつもワクワク感を駆り立てられてしまいます。


机上で設計していたものが、実際の物体となって立ち上がっていく。
この時のダイナミックさは、うまく言い表せない感覚ですが、
そこで一定期間体感してみないと感じられないものかも知れません。


だんだん姿が現れて、表情が生まれてくるを見ていると、
そのうち命が吹き込まれて動きだすんじゃないだろうか、
なんて思ってしまうこともありました。



中納言の現場がいよいよ本格的に動き出しました。
設計者と施工者が打合せを重ね、設計されたものを具体的に
現場に納めていく作業が続いています。


竣工するまで気の抜けない日々となるでしょう。
現場では図面通りに納まらないことも起こりますので、
その都度、適切に、かつ素早く柔軟に対応していかねばならないからです。
まさに、「事件は現場で起こっているんだ」です。


それが現場の大変なところであり、おもしろいところでもある、
と私は思っています。



ものづくりの醍醐味が現場にはあります。