路線価発表に際して


おととい1日に今年の路線価が発表されました。
新聞でご覧になった方も多いと思います。


いつもこの報道を見て、
広島県1.1%下落、岡山県横ばい」のように
県全体をまとめて数字を出しているのにとても違和感を感じます。
全国平均なんて論外です。


平均された数字なので、上がった箇所も下がった箇所もあるわけですが、
新聞で細かく各地の数字を掲載しているわけではありません。
(ちなみに山陽新聞に載っているのは、岡山市内は3カ所だけです。)


自分の敷地の路線価をチェックする人なんてあまりいないでしょうから、
自分の土地に直接関わる情報までは分からないケースが多いはずです。


うがった見方をしてしまう私には、最近の地価に関する報道が、
「地価はそろそろ上がり出しますよー。」
と国民をあおっているように見えて仕方がありません。


この国には今、バブルの痛手を忘れてしまったかのような
不動産プチバブルが起きています。


もちろんバブルの時とは構造が違うので、
同じ過ちを繰り返しているとは思いませんが、
心配なのは、世の中がまた"地価が上がる"というような幻想に
とらわれてしまうのではないか、ということです。


土地神話はとうに崩壊しています。
地価に関する報道は冷静に見るようにしましょう!