震災から一年

東日本大震災から明日で一年です。


一年目が近づくにつれ、また報道が増えてきていますが、
色んな情報に触れる度に、なぜか未だに申し訳ない気持ちが起きてきます。


どうしようもないし、そんなことを思うこともないと分かっているのですが、
これまで一度も被災地に足を運んでおらず、自分が何も出来ていないという
後ろめたさがいつも心のどこかに漂っている感じです。


阪神大震災を神戸で被災し、すぐに神戸から避難した後に感じた
あの後ろめたさが、去年の震災で甦ってしまったようです。


だったら、行ってボランティアをしてくればいいじゃないか、
という気持ちと、それが出来ない現実との葛藤です。



自分が生きている時代に起きたこの出来事を自分の目で見ておきたい、
という気持ちも大きいです。


そうこうしているうちに、一年が経ってしまいました。
何も出来ないですが、これを機に改めて
亡くなられた方のご冥福をお祈りし、被災された方の
お見舞いを申し上げたいと思います。



この震災は、やはり神戸の震災の時よりも
この国に与えた影響は大きいように思います。


神戸の震災が戦後50年の節目だったこともあり、
いい意味で日本が変わっていくきっかけになるのかと思いましたが、
結果的には、すごい早さでまちも復興し、国の姿もそんなに
変化しなかったのではないでしょうか。


国難という言葉も出ていた今回の震災と原発事故は、
戦後最大の国の難事であることは間違いないはずです。


日本は変わっていくのでしょうか。
国民の心にはその準備が出来ているような気がするのですが。


がれき処理の問題などが、国民の民意に沿って動いているのか疑問です。
問題を解決する組織や仕組みそのものから変えないといけないでしょうから、
簡単ではないですね。


私は革命も知りませんし、戦争も知りません。
ずっと「平時」を生きてきた自分には、
国が変わるということは実はよく分かりません。


ただ、被災地で苦しんでいる人がいる、
自分のふるさとから避難を余儀なくされている人がいる、
ということは知っています。


そういう人たちを助けてあげられる国であってほしいと思います。
それは明日の自分のことかもしれませんから。


「希望」を捨てずに生きていきたいと思います。



岡山市の不動産は有限会社バルプラン