貴重な航空写真

デジタルミュージアムで開催されている、
「岡山戦災の記録と写真展」という企画展を見てきました。
岡山空襲の記録展示という趣旨の展覧会でした。


今日は空襲や戦争の話ではなく、
ここに展示されていた、"航空写真"についてです。


何と、空襲で焼けてしまう前の岡山市の航空写真が展示してあったのです。
「それがどうしたんなら。」と言われたらそれまでですが、
私はとても興味深くその地図を隅から隅まで眺めてしまいました。


空襲をした米軍が、下見として撮影したものだそうで、
私にはすごく貴重なものに見えました。


悔しいけれど、当時のアメリカの技術に敬服せざるを得ないほど、
とても精度が高く鮮明な画像のものでした。
仕事柄、ほぼ毎日のように岡山の地図を見ますので、
現在の姿との違いを確かめながら、興奮してしまいました。


今はなき岡山城の本丸や天守閣、原尾島の競馬場も、
息子が通っている小学校の当時の木造校舎も、
家々の美しい屋根並みも、
模型を上から眺めているように、はっきりと見て取れました。



その美しい写真の横には、
それらが焼けてなくなってしまった様子を撮影した
もう一枚の航空写真も展示されていて、
その対比により、空襲の悲惨さや愚かさを痛感させられました。


歴史に"もしも"はないですが、
どうしても、「もしこの空襲がなかったら・・・」と考えてしまいました。



一緒にいったイマナカと地図の前で、
「おお、すごい!」「ここは、こんなんやったんや」等々・・・
長々と陣取ってしまい、不謹慎な来館者でした。すいません。