自分普請(じぶんふしん)


新しい四文字熟語、ではありません。
自分の家を自分でつくる、という意味で書いています。


「普請」という言葉は、建築などの工事や施工を意味するものですが、
「良い普請の家」とか「安普請の家」などと使われることを考えると、
広くは「家をつくる」ことを表す言葉だと勝手に解釈しています。


先週の土日に、「中納言町に住もう。」の説明会を開催しました。
(2日間で、5組のお客様にお越しいただき、その中の1人の方から
参加のお申し込みを頂きました。まずはありがとうございました。)


説明会の中で、?VANSの伴さんからこんな話がありました。



 今は、「出来合い」の「商品となった」家を「買う」ことが多いですが、
 ほんの少し昔までは、家は自分で大工をやとい、自分でつくるのが当たり前でした。
 そこに住む人でない人が、家を「売るため」につくるから、
 耐震偽装のようなことが起きてしまうのです。
 自分の住む家を自分でつくれば、悪い家は絶対にできません。
 だから、コーポラティブ方式でつくる家は良い家ばかりです。


決して大げさに言われたわけではないことは、
25年にわたりコーポラティブ住宅を手がけてこられた
経験からの、実感のこもったお話ぶりからわかりました。


言われてみれば当たり前のことですが、とても心に響く話でした。


「コーポラティブ」は手段であって、目的ではありません。
あくまで目的は、良い家や良い住環境をつくることであり、
そこで暮らす生活をすばらしいものにすることです。


もちろん、その目的を実現する手段は一つではありませんが、
目的をしっかり見据えて、いろんな視点でよーく考えてみると、
「コーポラティブ」が手段として優れた点が多いことに気づきます。


そして、良い家をつくる基本である、この「自分普請」という
当たり前のようで当たり前でなくなってきている特長こそが
コーポラティブ方式の魅力なのではないでしょうか。